カナダで保育士を目指す日本人学生に聞く10の質問!
今日はこのブログを通して幼児教育について連絡を頂いた方で、実際に主人の運営する留学エージェントを通して留学に来られた方2人と一緒にごはんを食べました。お二人はバンクーバーにあるコミュニティーカレッジでEarly Childhood Education幼児教育を勉強されています。こんな機会はめったにないと思い、質問をさせて頂きました。
Q1.学校の様子は?
Eさん:アットホームな感じです。教室ではみんな意見を言い合います。みんな国籍は違っても冗談を言い合ったり、ふざけあったりもします。FaceBookで連絡をとり合ったりしています。
学校の教室が小さく1つしか無いのには驚きました。生徒は今のところ18人くらいです。
Kさん:先生がとてもプロフェッショナルで、子供を思う気持ちがすごく伝わります。これが良い、これが悪いとはっきり教えてくれます。コンピュータールームがあるのですが、幼児教育以外を勉強している学生と共同で利用するので足りない気がします。改善して欲しいポイントです。
Q2.授業はどんなことをしていますか?
Eさん:ガイディング&ケアリングというコースでは子供の問題行動を論理的につきつめられ、それに対する望ましい対応の仕方を教わりました。子供同士にはそれぞれ権利があって、お互いを納得させて問題を解決するところに日本との違いを感じました。エマージェントカリキュラムではレッジョ・エミリア教育法を詳しく勉強しました。
Kさん:プロップを作ったり、裁縫をしたり、絵本を作ったりしました。子供のオブザベーション(観察)の授業ではデイケアセンターに実際に行き、授業で習ったことを現場で見れていい経験になりました。
Q3.苦労している点はありますか?
Eさん:もう少し文法が出来ればよかったです。授業の課題のエッセイなどを書く時に時間がかかってしまいます。あと子供と話すときに、とっさの一言が出てきません。動作を交えて伝わりますが、言語を吸収している子供にもっと早く適切な言葉が出ればいいなと思います。性格かもしれませんが、子供をしっかり怒れないときに悔しい気持ちになります。
Kさん:英語ですね。辞書を引きながら教科書を読むので時間がかかってしまいます。
Q4.日本での保育士経験はありますか?
Eさん:ありません。
Kさん:日本の大学で保育を勉強している途中です。
Q5.なぜ海外の幼児教育に興味を持ちましたか?
Eさん:小さな頃から英語塾に通っていて、もう15年くらいですかね。大学に入って英語の先生として幼稚園生や小学校1年生のヘルプとして入るようになって、専門的に勉強したいと思うようになりました。それでnaoさんのブログを見つけて連絡したのがきっかけです。
Kさん:日本にはいつでも帰れる。今海外に出れるチャンスがあるのなら出ようと思いました。日本の幼児教育にも英語教育が必要になってくると思います。
Q6:生活費はどのくらいかかりますか?
Eさん:平均して1000ドルくらいです。750ドルがホームスティ滞在費、それに加えて交通費や雑費がかかります。
Kさん:平均800ドルくらいです。ダウンタウンのアパートにシェアをしているので家賃が480ドルです。
Q7.学校に通い始めてどのくらい経ちますか?
Eさん:3ヶ月目です。
Kさん:2ヶ月目です。
Q8.カナダの幼児教育についてあなたが思う、良いところ・悪いところを教えて下さい。
Eさん:あれはダメこれはダメとという意味での”No”を言わず、なるべく子供の好きなことをさせてあげるのはいいなと思いました。カナダの保育施設は日本に比べると規模が小さいので、アットホームになれていい所もありますが就職して働き続けるということを考えると少し不安な点でもあります。子供の先生の割合が8対1なので十分子供に目が行き届くのはいいと思います。
Kさん:これがダメということがあまり無いというのも悪い点でもあるのかも。カナダの子供はのびのび育っているように見えます。3歳〜5歳の子が同じ教室にいることで、上の子が下の子の面倒を見たりして、兄弟がいない子でもそういう体験が出来るのはいいなと思います。
Q9:年齢を教えて下さい。
Eさん:22歳
Kさん:30歳
Q10.最後に海外の幼児教育に興味がある人に一言。
Eさん:日本では常識だと思っていたことがこっちでは違うことがたくさんあり、面白いです。
Kさん:日本とカナダの教育の違いを知れるのは本当に面白いです。自由な子供が育つな〜と思います。日本では学べないことが学べて嬉しいです。
今現在カレッジに通って勉強されている方の貴重なご意見でした!私がこの10の質問をする間も、話が膨らんで脱線・脱線で10コ質問し終わるのにものすごく時間がかかりました。それだけ日本とカナダの保育の違いの面白さを感じている大きな証拠なんだろうなと思いました。私も久しぶりに保育の話や当時の学生の頃の事を思い出して楽しい時間を過ごせました。
今日は本当にありがとうございました。