海外トイレトレーニング事情
私が働くDaycare Centre のToddlerルームでは、2歳を過ぎた子供たちのほとんどが、トイレトレーニング中。
ある日、2歳になったばかりの女の子のお母さんが、私のスーパーバイザーと、トイレトレーニングについて話していました。
その女の子は、トイレトレーニングを始めて1ヶ月半ほど。
普段、オムツが滅多にぬれることなく、トイレでおしっこもうんちもしっかりできるんです。
ただ、お昼寝中は、念のためにオムツ着用。
お母さん 「そろそろ、オムツじゃなくて、下着をつけることを考えてるんだけど、どう思いますか?」
スーパーバイザー 「もう少し、様子を見ましょう。D(女の子)は、まだ、ズボンと下着を別々に一人で着られないでしょ?それに、下着をつけるなら、週末に家でつけ始めること。それが上手くいったら、デイケアでもオムツをとりましょう。」
そう、とっても慎重なのです。
私たちのデイケアには、トイレトレーニングについてのポリシーがあり、それに従って、子供たちがReadyかどうか見極めるのです。
~ポリシーの一部~
オムツをとる事は、とてもエキサイティングですが、オムツから下着へと移る際、次のことが確実でなくてはなりません。
子供が・・・・ズボンと下着を別々に脱ぐことができる。
・・・・トイレを使うことに興味があり、快く使える。
・・・・オムツを数時間、ぬらさないことが出来る。
・・・・おしっこ、または、うんちをしたい、と意思表示できる。
・・・・週末、家で、おもらしすることなく、下着で過ごせる。
・・・・家で、嫌がることなく、おしっこもうんちも、トイレで出来る。
覚えておかなくては、ならないこと。
・通常、トイレトレーニングは、子供たちが2歳をすぎたころに始めます。
・トイレトレーニングは、早すぎるより、遅くに始めた方が良いでしょう。
・トイレトレーニングは、子供がしたい時、発達上、可能なときだけに、します。
・子供たち、一人ひとりが、ユニークだということ。
・子供たちが上手にトイレを使うことができたら、ハグをして褒めましょう。でも、おもらししても、怒ってはいけません。
・子供たちに、プレッシャーをかけてはいけません。
・穏やかな気持ちを保つようにしましょう。
このように、無理することなく、子供たちの意思、発達状況を一番大切にしているのです。