保育士が選ぶ子どもウケの良かった英語絵本10選
子どもが絵本をじっと聞いてくれない。
数えきれない絵本の中でどの絵本がいいのかわからない。
保育士として働く中で、たくさんの絵本を見てきましたが、数ある絵本の中で”いい絵本”として紹介されている絵本が必ずしも子供たちのうけがいいとは限りませんよね。
私自身、子どもの注目を全くひけなかったり、英語が第一言語では無い自分ではネイティブの子供たちに絵本のみで注目を引くことは出来ないのかと考えたこともありました。
経験を重ねていく中で、状況によって選ぶ絵本が違う(大勢の子の前で読むときにお勧めの絵本、一対一で読むときにお勧めの絵本)ことや読み聞かせ方、絵本を読む前にいかに中のストーリーが見たいと思わせるかなどで反応が全く変わることがわかりました。
数えきれない絵本の中から、実際に子供たちに読んだ絵本の中で特に子供の反応が良かった絵本のみ10冊を紹介します。
グループタイムに是非読んで欲しい、参加型の絵本です。
裏表紙の一部がギザギザに切り取られているのですが、私ははじめに裏表紙を見せて
”実は・・・ワニに絵本食べられちゃったんだよね。今から絵本開くけど、気をつけてね。ちゃんと座ってないとワニに噛まれるかもよ”
と言って読み始め・・
(これで子供たちはとりあえずは動かず座ってくれるはずです 笑)
絵本の文字数もそれほど多くなく、
絵本をふったら凶暴なワニは寝るかな?ふってみよう!(一緒に絵本をふって)
↓
ページをめくるとワニが寝ている
というような参加型のお話なので、飽きること無く最後まで読めると思います。
この絵本は、表紙からもわかるように絵がものすごくシンプル、中の文章もシンプルで繰り返しが多い絵本です。
子供たちの想像力がこの絵本一冊につまっているような、子供たちの共感が得られそうな絵本です。
文章がシンプルなので、日本で英語を学ぶ子供たちにも読みやすいと思います。
何度も読み聞かせているうちに、まだ文字が読めない子も一人で読めるようになる、そんな絵本です。
子供たちの注目を引く言葉の一つ
”Oh, Noーーーー!!!!!!!”(この言葉、いつもかなり感情を込めて言っています^^;)
感情の込め具合にもよりますが、突然この言葉が出ると、子供たちはパッとその方向を見てくれます。
調度良い文章量で、”Oh, No!”がいい感じに散りばめられていて、中の絵も大きく見やすいのでグループタイムのときにピッタリだと思います。
3〜5歳の年齢は、だんだんと友達関係が難しくなってきて
”あなたは、私のベストフレンドじゃない!”
”誕生日会に呼ばない!”
なんて言い争っている子供たちをよく見かけるのですが・・・。
そういう会話が子供たちの間で出だしたときに読むと効果的だと思います。
この絵本は文章量がネイティブの3〜5歳児にとっても少し多いかなという印象。
文章量に不安がありながらも、子供たちの前で読んだときの食付き方があまりに良かったのでご紹介させてもらいました。
はじめは図書館で韻をふむ絵本を借りたいなと思い、そこまで期待も無く借りた絵本が思わず大ヒット。
絵のカラフルさと、ちょっと馬鹿げたストーリーが子供たちのツボにハマるようです。
グループタイム、一対一で読む場合、どちらにも向いていると思います。
絵本の前に"5 little ducks"の歌を歌って
”表紙を見てどんなお話だと思う?”
と絵本にひきつけてからスタートすると楽しんでもらえると思います。
実際にあった本当のお話を絵本にしたもので、子供たちが大好きな消防士さんが登場します。
アヒルの子供たちに付けられた韻を踏んだ名前が、とても可愛い一冊です。
タイトルからもわかるように、面白いストーリーNo1!
はじめの表紙を見せて
”牛って卵生むんだっけ???この牛は卵を産んだみたいよ。”
とストーリーを始めていくと、子供たちも食いついてくれると思います。
最後の1ページまで、大人も子どもも楽しめます!
いたずら好き、言うことを聞かない男の子と一緒に読んでもらいたい一冊です。
見やすい大きなイラストと、少ない文字の中に、メッセージがたくさん詰まっています。
私も普段子供たちの面倒を見ているときに、”あるある〜”と思う子どものトラブルがこの一冊につまっているので、子どもと一緒に読んで、本と同じ状況に出くわしたときに
”あ。David(この本の登場人物)がやってたとと同じことやってるよ!”
と言うと子どもも冷静になって、自分で間違いを正してくれるようになるので重宝しています。
写真の中に登場人物のイラストが描かれている、新しいタイプの絵本です。
自分の子どもが突然、身体全ての力が抜けてだらーんとなって泣き始めたけど、何が原因なのかわからない。
という経験をされたお父さんにも読んで欲しい一冊です。
文字数もそれほど多くなく、ストーリーも単純ですぐに引き込まれます。
グループタイムにも、一対一で読むのにも適しています。
⑩One
以前もブログで紹介させてもらった(前回の記事)、Oneですが何度でも紹介したくなる一冊です。
とにかく、イラストは表紙からもわかるように水彩絵具のような、ほぼ丸と数字だけしか出てこないシンプルなイラストです。
そのシンプルさと、中の文章一つひとつに込められたイジメに対する強いメッセージが、大人も子どもも考えさせられます。
Chiharuさんが私と一緒にYoujiEigo.comブログを書いてくれるようになり、また違った目線でカナダの保育を紹介してくれています。
とても詳しく、現地の生の保育事情を伝える記事を書いてくれていますので、これからも楽しみにしていて下さいね!