ノースバンクーバーでシュタイナー教育体験
ノースバンクーバーにあるシュタイナー教育を取り入れている園に、日本から来たインターナショナルスクールの園長先生と娘を連れて見学に行きました。
今回見せていただいたのは、日本人の先生が行う日本語でのシュタイナー教育なので、カナダではなかなか見られない貴重な体験になりました。
私が今まで働いてきた園はレッジョ・エミリアアプローチを取り入れているところや、プレイベースのところだったので子供たちのいる所で火を使ったり本物の金槌と釘、針を使ったりすることに衝撃を受け、もっと知りたいと思うようになりました。
写真は”おむすびころりん”のお話なのですが
お話が始まる前はロウソクに火をつけて、小さな鉄琴で綺麗な音を奏で、写真にも写っている綺麗な布を、人形の乗っている台からふわっと取ってはじまり、はじまり。
ロウソクから出るいい匂いと、温かみのある人形に、子供たちもじっとお話に聞き入っていました。話に吸い込まれていくような感覚でした。
私も娘と一緒にパン作りに挑戦。
シュタイナー教育では一から何かを作るということをとても大切にしているそうで、子供たちは小麦を石臼で挽いてパンを作ったりします。
1歳2ヶ月の娘の目がキラキラ輝いていました。
指先と脳の関係はブログで何度も書いてきましたが、パン作りを通して、指先だけでなく生地の匂いや粉の感触、パンが作られるまでのプロセスを楽しみながら学べる、子供の脳を最大限に刺激するアクティビティーだと思いました。
次は小人作り。針と糸を使って縫い物です。
お姉さん、お兄さんが真剣に縫い物をしている姿を見て、私もと手をのばす娘・・・
子供たちの真剣な眼差しや、集中力には驚かされました。
”手に針が刺さった”という子も、少しもめげずに黙々と・・・
今まで私は『針=危ない』却下と、子どもと縫い物をすることなど思いつきもしませんでしたが、子供たちの可能性を潰していたのかもしれないとはっとしました。。。
しっかりと扱い方を説明すれば、子供はちゃんと理解し正しく使えるようになるんですよね。
またまた参加したそうな娘・・・金槌と釘は初めて見るもんね・・・興味津々
これは剣を作っているところです。棒を切って、サンドペーパーでサラサラになるまで削って、釘を打って。
おもちゃを自分で作る喜びから、物を大切にする心を育む、また真っ直ぐな剣で真っ直ぐな心を育むという意味も込められているそうです。
おもちゃが木や毛糸など自然から作られたものばかりなので、温かみのある落ち着いた雰囲気です。
焼きあがったパン。形が様々でいいですね!
子供の味覚が育つ大事な時期に、良い素材の栄養のあるものを与える、大切なことですよね。
美味しく頂きました。
自然の穏やかな色のおもちゃを目で見て、指先を使って一から何かを作り、木やパンの匂いなど様々な匂いを感じて、美味しいものを頂いて、本当に時間がゆったりと流れるようでした。
【今日お世話になった先生のブログ】